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らぐめもりぃ第13話[休息]

13話です、多分今回は平和です。
明るく書けるようにも な り た (゚д゚) い な ! !
・・・しかし、ずいぶん長くなっちゃった。

では、見る方は続きからどうぞ〜
じょじょにカーテンから漏れてくる光。
次第に部屋が明るさを増してゆく。
そこまではいつもと変わらない朝の光景、だが今日はそこからが違った。
何だか妙に暖かい・・・何かいる・・・?
更に明るくなり、意識が戻るにつれて感覚も戻ってくる。
毛布をめくってみる。
・・・胸元に誰かいた。

白露  「・・・莉奈?」

そこには隣で寝ていた少女の姿があった。
腰の方へと手を伸ばし、私の胸へと顔をうずめていた。

莉奈  「ん〜・・・寒いぃ〜・・・」

僅かに莉奈の腕に力が入る、ほんとに少しだが。
何か夢でも見ているのだろうか。
それとも・・・まだ、少しだけ・・・

しばらくの間、莉奈をそっと抱いてからベットを抜け出た。
変わりに毛布をしっかりとかけておいた。
実際はそんなに寒くはない、これで十分暖かいだろう。
散歩に行くために、特に何も気にせず部屋をでた。
気づくべきだったのだが。

白露  「おはようございます。」
フェリア「おはよ・・・凄い格好ね。」
尊   「うはwエロすぎww」
白露  「・・・?」

自分の姿をよく見て見るとまだパジャマのままだった。
フェリアさんが子供の頃に使っていた物を借りていたのだが、
どうやらボタンの穴が広がりすぎていたようで・・・
上のほうを残して全て外れていた。
上は下着はつけていなかったがかろうじて隠れていた。
胸はかろうじて隠れていた。
下も紐が緩み、ずり落ちかけていた。
落ちてはいないが、下着の端が見えてしまっていた。
一瞬頭の中が真っ白になり一瞬の内に我に返った。

白露  「―――・・・っ〜〜〜〜〜!?」

すぐさま反転し、隠すこともせずに階段を駆け上がった。
部屋の前まで全速力で走り、止まる勢いで扉を思いっきり開いた。
部屋に入ると莉奈はまだ寝ていた。
まだ大半の人は寝ている時間だ、仕方ないか。
他から見たら少しうるさかったかな・・・
反省しつつ着替え始めた。
先に上を着た後に下を着て、ベルトで固定する。
(これってベルトというよりコルセットだよね・・・)
でもやわらかいので身体を曲げるのは問題ないのだ。
他の細かい部分もしっかりと留め、メイスもベルトの止め具で固定する。
髪も整え、後ろ髪の先端の少し手前でまとめ、髪留めで固定した。

白露  「よしっと。」

相変わらず莉奈はまだ寝ている、まぁ寝かせておこう。
再び下の階に降りた。

白露  「おはようございます。」
フェリア「おはよ、さっきは災難だったわね。」
尊   「朝っぱらからあんなの見れるとはなぁ、ごちそうさん。」
白露  「っ〜〜〜!!・・・散歩してきますっ」
フェリア「いってらっしゃい。」

外に出ると集まっていた小鳥達が一斉に飛び立った。
誰かがパンくずを撒いたらしく、それを目当てに来ていたようだ。
周囲を見渡すと木や窓枠に止まって、まだパンくずを狙っている。
離れてみると、すぐさま集まってついばみ始めた。
どうやら朝食の邪魔をしてしまっていたらしい。
その場を離れ、散歩を開始した。

イズールドはそんなに大きくはない小島の上にある。
北の方に行くにつれて所々ゆるい坂道になっていて、
北東の階段を降りると船着場がある。
昔はここも貿易をしていたらしいのだが今はもっと大きい場所があるそうだ。
アルベルタという大きな港町で、頼めば船で送ってもらえる。
今はこの街は小さめの貿易しかしていないそうだ。
風は殆どなく、波の心地よい音が聞こえる
一番北にはアリーナという大きい建物があるがよくわからない。
左には剣士転職場がある、後は民家とかお店だ。
とりあえず北の方を周り終わって、南の入り口の方へ行こうとした時だった。

????「そこのアコさぁ〜ん!」
白露  「え?私?」
????「その子捕まえて下さい〜!」

遠くから走ってくる(たぶん)少女の手前を一匹の子犬が走っていた。
しかも意外と早い。
子犬が横を通り抜けようと少し逸れる。
それをお腹辺りから素早く、優しくすくい上げた。
怖がらせてはいけない・・・手の位置を変え、包み込むように抱きかかえる。
最初は子犬は驚いて逃げようとするが、次第におとなしくなった。

白露  「いい子ね・・・ごほうび♪」

抱きかかえたまま、そっと背中をなでてあげる。
子犬が気持ち良さそうに目を閉じる、元気で可愛い子だ。

????「すみませっん・・・はぁっ・・・ありがとうございます。」
白露  「元気な子ですね。」
????「ちょっと元気すぎるかも・・・」
白露  「追いかけっこだと思ってたみたいですね。」

そっと相手に子犬を返すと、尻尾を振って少女に甘え始めた。
本当に遊んで貰ってると思っていたようだ。

????「ありがとうございますっ・・・あ、私メニャっていうの。」
白露  「白露です、よろしくねメニャさん。」
メニャ 「うん。私ね、まだここに来て3ヶ月くらいなの。
     それでね、仲良くなった騎士さんがこの子をテイミングしてくれたの♪」
白露  「テイミング?」
メニャ 「一部の生き物をペットにできるらしいんだけど・・・知らない?」
白露  「すみません、実は最近ここにやって来たばっかりで・・・」
メニャ 「あ、そうなんだぁ〜・・・ねぇねぇ。」
白露  「?」
メニャ 「せっかくだから、フレンド登録・・・していい?」
白露  「え?・・・うん、いいよ。」
メニャ 「ん♪送ったよ〜」
白露  「うん、登録できたよ。」
メニャ 「よろしくね〜♪・・・あ。」
白露  「どうしたの?」

彼女のボードから何やら別の画面が出てきた。
他人の画面は見ることができないからこちらからではどうしたのかわからない。
見れても見るのは失礼だろうけど。

メニャ 「うん、ごめん・・・騎士さんに呼ばれちゃって。」
白露  「そうでしたか。」
メニャ 「ごめんね、それじゃぁまた〜♪」
白露  「はいっ♪」
メニャ 「じゃあね〜」

手を振り、街の外へと子犬と一緒に走ってゆくのを見送る。
走って行くときの表情は嬉しそうだった、好きな人だったりするのかな。
私も、ああゆう風に・・・いつか見つけられるのかな。
そんな事をちらほら考えていたら、いきなり頭の中に声が響いた。

莉奈  『ん〜・・・はくろ・・?・・・散歩〜?』
白露  『今から戻るとこだよ。』
莉奈  『んー・・・まだ30分くりゃいあるよ・・・?』
白露  『くりゃいって・・・今から中庭行こうと思って。』
莉奈  『じゃあ私も、そっちいくねぇ〜』
白露  『目・・・覚ましてからね。』
莉奈  『はぁ〜い。』

どうやら、まだ起きたばっかりらしい。
待たせるわけにもいかないから、さっさと戻る事にした。

白露  「ただいま〜」
フェリア「あら、おかえりなさい。」
白露  「庭行ってきますね。」
尊   「うい。」

奥へと進み、角を曲がった所ににある扉を開ける。
開くにつれて光が差し込み、次第に庭が見えてくる。
そこには既に莉奈の姿があった。

白露  「おはよ〜」
莉奈  「あ、おはよ〜」
白露  「目、さめた?」
莉奈  「うん、・・・なんか起きたら白露の方で寝てた。」
白露  「あれにはびっくりした。」
莉奈  「あはは・・・」
白露  「もう、寄り添うくらいなら構わないから、寒い時は先に言ってね。」
莉奈  「うん、じゃあ次から寄り添うね。」
白露  「うん。・・・え?」
莉奈  「冗談だよ♪」
白露  「も〜」
莉奈  「・・・やっぱり、夢じゃないんだね・・・昨日の。」

莉奈が手を振ると、それをなぞるように光の粒がこぼれ落ちる。
莉奈の<属性>・・・<力>の原型だ。

白露  「うん・・・ねぇ莉奈。」
莉奈  「ん?」
白露  「私、また頑張ってみたい。」
莉奈  「白露・・・?」
白露  「ずっと考えてたんだけどね・・・
     私は、制御できるか怖かっただけだったんだと思う。」
莉奈  「・・・」
白露  「わがままなのかもしれない・・・けど私は、莉奈を守りたい。」
莉奈  「・・・じゃあ、私は白露を守る、一緒に・・・頑張ろ。」
白露  「・・・うん。」

陰りのない朝日を浴びながら、お互いに約束を交わす。
約束を交わし終え、明るい会話が弾む。

・・・20分くらい経ったのだろうか、フェリアさんが私達を呼びに来た。

フェリア「2人とも、皆を起こすの手伝ってくれないかしら。」
莉奈  「あ、はーい。」
白露  「はい。」

家の中に戻り、まずは2階のカルスとラグルドがいるはずの部屋へと向かう。
この家はかなり広い。
元々は大人数用の宿だったらしく、部屋の数も広さもそこらの宿より凄い。
普通の宿は数部屋でベットだけでも部屋の3〜4割を占めるのだが・・・
ここでは今は1階と2階の寝室あわせて6〜7部屋使われてるらしいが、
それでもまだ数部屋余っていた。
部屋自体も私達のとこでさえダブルベットでも結構な広さがある。
でもその割には全然目立たないんだよね、ここ・・・
外から見ても他の建物に一部遮られてたり、高さは周囲と同じだったりで
中々全体を見ることが出来ない。

それだけじゃないような気もするけど・・・とりあえず目立たない。
街の端ってのもあるのかな?

莉奈  「白露、ついたよ。」

莉奈の声に意識を引き戻される、既に部屋の前に到着していた。
そして、目の前にきてからとある事に気づく。

フェリア「まだ寝てるのかしら。」
白露  「・・・」
フェリア「あら?どうしたの?」
白露  「実は・・・男の人の部屋に入るのとか、初めてで・・・」
フェリア「なら、白露ちゃんの役目ね。」
白露  「ええっ!?・・・莉奈は?」
莉奈  「私?私はお兄様の部屋にはよくいってたから、がんばれ〜」
白露  「がんばれって言われても・・・」

そんな時、後ろの扉が開いた。
ソフィさんが出てきたのだが、私はそれに気がつかなかった。

ソフィ 「おはよぉ〜」
白露  「ひゃっ!?お、おはようございます。」
莉奈  「おはよ〜」
ソフィ 「そんなに驚かないでよ・・・」
白露  「あ・・・ごめんなさい・・・」
ソフィ 「まぁ、白露ちゃんにひとつ教えてあげる。」
白露  「?」
ソフィ 「男の子の部屋はね、こう・・・バンッって開けるといいんだよ〜」
フェリア「・・・」
莉奈  「・・・」
白露  「そうなんですか?」
ソフィ 「うんっ♪」
フェリア「・・・」
莉奈  「・・・」

ドアの方を向くと、どきどきとしてくる・・・
そっとドアノブを回し、押すだけで開けられる様にする。
それを3人が背後から見守っていた。

莉奈  (やる気だ・・・)
フェリア(どうなるのかしらねぇ・・・)
ソフィ 「・・・♪」
白露  「・・・えいっ!!」

バァンッと大きな音を立て、扉が勢いよく開く。
直後、カルスとラグルドの声が聞こえてきた。

カルス 「あ。」
ラグルド「・・・え?」
????「あ・・・・・・」

目の前に広がっていた異常な光景に一瞬全員の時が止まり・・・

まだ誰もが寝てるか朝食を食べているであろう優雅な朝。
鳥たちも器用に鳴く中・・・
女性と男性の両方の悲鳴でその全てが打ち砕かれた。

それから数十秒・・・

リュナス「どうしたんだ!?」
カリノ 「大丈夫ですか!?」

リュナスとカリノが部屋へと駆けつけた時には、たぶん全てが遅かった。
部屋の中にはこの家の女性3名と男性2名・・・いや、3名。
2名はラグルドとカルスで、ラグルドの腕等には押さえつけた様な跡があった。
もうそれだけで大体が想像できた。

5人の間の床には、見知らぬ男が全裸でぶっ倒れていた。
それも惨い有様で・・・
同じく床に転がってた凶器らしきメイスは恐らく白露ちゃんのだろう。
ちなみに下半身はちゃんと隠されているが、その下は想像したくも無い。
・・・それでも一応聞くのが当然だろう。

リュナス「何があったんだ?」
フェリア「見ればわかるでしょ。」
リュナス「やっぱそうくるか。」
フェリア「さっさと剣士ギルドの人でも呼んできなさい。」
リュナス「あ、ああ。」
フェリア「カリノは縄かなんか持ってきて。」
カリノ 「おう。」

縄を取りに行こうとしてふと気づいた。
男の身体には様々な傷がある、それらの検討は大体つく。
けどあの十字の痣は・・・

フェリア「さっさといきなさい!!」

本気で走ったのは久々かもしれない・・・
階段を駆け下り、家主に謝りつつ倉庫から縄を取り出し再び戻る。
男を毛布ごと動けないように縄で縛り、上半身にも毛布をかけておく。
こっちの準備が終わるとほぼ同時に、剣士ギルドの人達が到着した。
とりあえず男を差し出す。
受け取った剣士ギルドの方々がうわぁ・・・って顔をしたが気にしない。
リュナスから事情説明は受けてるだろうし。
案の定そのままかついで運んでいった。
傷みたら聞かれそうだが・・・その辺は何とかしてくれるか。
全員無言でそれを見送った。

リュナス「・・・で?」
カルス 「朝起きたら部屋の中に既にいて・・・」
ラグルド「目覚めたら押さえ込まれてた・・・」
フェリア「で、カルスはラグルドが人質になってて動けなかった?」
カルス 「はい。その後、フェリアさん達が入ってきて・・・ぅっ・・・」
ラグルド「だめだ、思い出したくねぇ。」
白露  「ごめんなさい・・・早く忘れて。」
フェリア「・・・」
カリノ 「・・・えーと・・・」
リュナス「まぁ、とりあえず下に行こう。」
カリノ 「そうだな。・・・あ、白露ちゃん。」
白露  「なんですか?」

落ちていた鈍器を拾う。

カリノ 「+10sメイス、同じのあったと思うから交換しといてあげる。」
白露  「!?・・・あ、ありがとうございます。」

白露の頬が少しだけ赤く染まる。
嬉しいのか恥ずかしいのか思い出したのかはわからない。
こんな現状じゃなければ、ちょっとは興味を惹くこともできただろうか。
フェリアが言うには2人とも相方とか気になる人とかはいないとの事。
さらに2人とも可愛いしスタイルもいいらしい。
<属性>持ちじゃなければ、放っておかれる素材じゃなかっただろう。
俺も今じゃなければなぁ・・・今じゃ幸せにする事もできやしない・・

カリノ (・・・まぁさっさと取ってくるか。
     しかし、ラグルドといいL1武器とはいえもう+10sとは・・・)

カプラさんから+10sメイスを受け取り、家へと戻る。
丁度、食事が始まるところだった。

白露  「あ、おかえりなさい。」
カリノ 「ただいま、はい。」
白露  「ありがとうございます。」

再び彼女の頬が、少しだけ染まる。

フェリア「あらあら、優しいのねぇ。」
カリノ 「あんなの女の子に持たせ続けられんだろう。」
レイク 「それでもあなたが代えてあげるなんて珍しいわ。」
カリノ 「そうか?」
レイク 「私の時そうだったじゃない。」
カリノ 「別に変な物食ったわけでもないからな。」
レイク 「なによそれ。」
カリノ 「・・・」
レイク 「ま、あなたなりの・・・って事かしらね。」 
ソフィ 「え〜・・・GETしちゃえばいいのに。」
カリノ 「何を。」
ソフィ 「うふふ〜♪」
フェリア「朝食、冷めちゃうわよ。」

その後、しばらくの間は食事の音だけが鳴り、会話再開は食べ終わってからだった。

白露  「この辺って、食らう物が多いんですか?」
フェリア「ん〜多いっていうよりはー・・・」
リュナス「条件が揃い易いんだ。」
莉奈  「条件?」
白露  「歪みとかですか?」
リュナス「そう、この世界は他より空間が歪みやすい。」
レイク 「つまり<窓>が開きやすいの。」
白露  「<窓>・・・食らう物が集まりやすいんでしたね。」
リュナス「そうゆうことだ。」
ラグルド「でも歪みやすいって・・・大丈夫なのか?」
フェリア「時々動きにくくなる程度、戦闘中は危険だけどね。」
リュナス「ここではその歪みはラグって呼ばれてる。」
莉奈  「そうなんだ。」
フェリア「ええ・・・ところで白露ちゃん、ちょっとこっちに来て。」

テーブルから少し離れた場所にフェリアさんが歩いてゆく。
なんだろう、とりあえず言うとおりについてゆく。

白露  「なんですか?」
フェリア「朝の事なんだけど・・・実はこんな写真が♪」
白露  「っ!?」
莉奈  「どうしたの?」
白露  「っ!えっと、な、なんでもないからっ。」
莉奈  「?」

写真には朝の私が写っていた。
服はただ羽織ってるくらいの状態で、下も脱げる手前で止まっている。

白露  「何であるんですかぁっ!!」
フェリア「え・・・つい、ね。」
リュナス「慣れると反射的に押しちゃうもんだよな。」
カリノ 「そだねぇ。」
白露  「うぅ・・・」
ラグルド「どんなんだったんだか・・・」
カルス 「さぁ・・・」
リュナス「後で見るか?」
白露  「リュナスさん!!」
フェリア「・・・やっぱり。」

フェリアさんがぽそりと呟くと、リュナスさんが反応した。
一瞬だけだがビクッっと。
振り返ったリュナスさんにフェリアさんが微笑み返す。
顔は微笑んでても、瞬きもせずにじっと見つめてるから結構怖い。
リュナスさんの顔が僅かにこわばっていた。

・・・案外立場弱いのだろうか。

フェリア「・・・あ、今日は狩りは無しね。」
リュナス「ああ、まだ昨日の疲れもあるだろうしな。」
フェリア「で、白露ちゃんは午後の買い物に付き合ってね。」
白露  「え?」
フェリア「さっきの消しといてあげるから。」
白露  「うー・・・わかりました。」
レイク 「それじゃ私はちょっとでてくるかね。」
リュナス「珍しいな。」
レイク 「知人に会いにね。」
カリノ 「うい、いてらー」
ソフィ 「いってらしゃ〜」
フェリア「いってらっしゃい。」
レイク 「夕方までには戻るわよ。」
リュナス「うぃ。」

レイクさんが出かけてゆき、しばらく経った。
それぞれが様々な理由で出かけていき、残ったのは・・・
私と莉奈とフェリアさんだけだった。

フェリア「昨日は・・・ごめんなさいね。」
白露  「?」
フェリア「あれの討伐は本当は私達の役目なのに、私達は・・・
     莉奈ちゃんを支えてる事しかできなかった。」
白露  「・・・いえ、違います。」
フェリア「えっ?」
白露  「フェリアさん達が莉奈を守ってくれたから、私も動けたんです。」
フェリア「でも・・・」
白露  「その時に、誰かが戦えればそれでいいんです。」
莉奈  「私・・・守ってもらってばっか・・・」
白露  「・・・じゃあ、私がピンチの時は守ってくれる?」
莉奈  「ぁ・・・うん!」
フェリア「・・・ねぇ二人とも、この世界は・・・好きになれそう?」
2人  「「はいっ!」」
フェリア「ふふっ・・良かった。」

微笑みながら立ち上がり、何やら準備を始めた。
どうやらフェリアさんも出かけてくるらしい。

フェリア「二人はゆっくり休んでなさい、まだ疲れもあるでしょう?」
白露  「はい、そうします。」

<力>は実際、体にかなりの負荷をかける。
今回は少ししか使ってないが、それでも結構疲れがあった。
・・・あれが無いのもあるけど。
莉奈は昨日のもあるけど、足もまだ治りきってないのだろう。
莉奈の<力>は結構消費が激しいのじゃないだろうか・・・
私も人の事は言えないけど・・・

莉奈  「白露、部屋いこ〜」
白露  「うん。」
フェリア「それじゃ、行ってくるわね。」
白露  「はい、いってらっしゃい。」
莉奈  「いってらっしゃ〜い♪」
フェリア「・・・あ、入国時の荷物、届いたから部屋に置いといたわよ。」
白露  「本当ですか!?」
フェリア「あら、嬉しそうね。」
白露  「はい、とっても大事な物もあるので・・・」
フェリア「ふぅん、着けてていいのは緑のタグついてるから。」
莉奈  「は〜い。」
フェリア「よかったら、後でみせてね。」
白露  「はい。」

フェリアさんを見送った後、私達は部屋に戻った。
部屋の中を見渡すと、隅っこのほうに大きな鞄が2つ置いてあった。
それぞれに白露様、莉奈様と名札がついている。
お互いあってるか確かめてから中身を取り出した。

白露  「服に・・・裁縫道具に・・・あ、あった♪」
莉奈  「首飾り?」
白露  「うん、私の大事なお守り、<力>の負荷を和らげてくれるの。」

首飾りをそっと両手で胸に抱く。
十字架を模したその首飾りには、半透明に透き通った指輪がついていた。
それも十字架に対して斜めに。
どうやって入れたのかはわからない、手にした時には既にこうなっていた。
とりあえず、首にかける。
和らげるといっても、元々減っていたら意味がない。
荷物をさっさと整理して、ベッドへと倒れこんだ。

白露  「ふ〜・・・」
莉奈  「いい天気〜」

莉奈がカーテンを開くと、窓の向こうに青空が広がった。
鳥が元気に飛び回り、波のリズムに合わせて歌う。
町にも人は沢山いるが、ここではそのざわつきも聞こえない。

白露  「ここ、いい所だよね。」
莉奈  「のんびりできるし、老後とかにはホント良さそう。」

莉奈が隣にすわった。
まだ痛むのか、少し足を気にしている。
皆の前では平気に振舞ってたいたが、今は皆出かけている。

白露  「まだ痛む?」
莉奈  「ちょっとだけ、もう普通に歩けるし。」
白露  「ちょっとだけでも、ちゃんと治さなきゃ。」
莉奈  「うん。それじゃ、もうちょっとだけ寝るね。」

そう言って横になった。
毛布をかけてあげると、嬉しそうに微笑んでくれた。
こうして見ていると・・・体の弱いお嬢様に見える。
実際そうだったんだろう。
他の人も手を貸してくれたり、助けてくれたり・・・
そう思うと、少しだけ羨ましい・・・かな?
そうでないのも、相手にとっては幸せなこともある。
優しく、微笑み返した。

莉奈  「白露は寝ないの?」
白露  「うん。」
莉奈  「え〜・・・」

本棚の方へ行き、さっと流し、一冊の本を抜き出した。
観光用のこの世界の色んな事を載せた本らしい。
私は、もっとこの世界の事が知りたかった。
椅子をベットの傍らに置き、座る。
莉奈も気になって寄って来ていた。

莉奈  「それなに?」
白露  「本。」
莉奈  「いやいや・・・」
白露  「ここの事、何か書いてありそうだったから。」
莉奈  「まだこの辺しか見てないもんね。」
白露  「うん。」

表紙を開くと、そこには大きな地図が入っていた。
地図上の土地は、マス目のようなもので区切られていた。
おそらく、これが前聞いた結界とやらなのだろう。
所々に街も見えた。
他のページの紹介分も合わせて読みつつ、覚えてゆく。

・・・どれくらい経っただろうか、ふと顔をあげた。
莉奈の事を忘れていた。
ベットの方を見ると、寝てしまっていた。
そっと・・・莉奈の手に触れる。

・・・・・・暖かい。

莉奈は暖かいと言ってくれたが、本当はそうでもない。
<力>を使っていくうちに、全身に冷たさが残るようになっていた。
冷え性のように冷たいわけではない。
他の人より全身の温度が下がっているだけだ。
それこそ、親戚の赤ん坊を触って上げられなかった程に・・・
・・・正直私は、莉奈が羨ましい。
同時に、莉奈が側にいてくれることが嬉しかった。

きゅっと莉奈の手を握る。
この先も私は莉奈を守りたい。
このまま、綺麗な暖かい手であってほしいから・・・

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